デラロサ代表 退任を発表!選手登録としては続行を表明。「8年間素晴らしい時間だった」

デラロサ代表が突然の退任を表明した。
会見内容は以下の通り。


「8年にわたった戦いも、今や過去のこととなり、私は、今やその任務を果して、ここに退任することとなった。しかし代表が退任しても、わがデラロサの務めや責任が、軽減するということはない。この団体で収めた成果を、永遠に保ち、さらに一層活動をさかんにするには、平時戦時の別なく、まずもってレースでの勝利に対し、重要な役割を持つデラロサが、常に万全の戦力を保持し、ひとたび事あるときは、ただちに、その危急に対応できる備えを必要とすることは変わらない。


考えるに選手の一生は戦いの連続であって、その責務は平時であれ、戦時であれ、その時々によって軽くなったり、重くなったりするものではない。事が起これば、戦力を発揮するし、事がないときは、戦力の蓄積につとめ、ひたすらその本分を尽くすことにある。


過去8年の戦い、寒暑に直面し、しばしば強敵とまみえて生死の間に出入りしたことは、もちろんたいへんなことではあったが、考えてみると、これもまた、長期の一大演習であって、これに参加し、多くの知識を啓発することができたのは、選手として、この上もない幸せであったというべきで、レースの苦労も些細なものにしてくれるといえよう。


もしデラロサ選手が太平に安心して、目前の安楽を追うならば、自転車の外見がいかに立派であっても、それはあたかも、砂上の楼閣のようなものでしかなく、ひとたび暴風にあえば、たちまち崩壊してしまうであろう。代表が退任しようとも、まことに心すべきことである。


そして常に聖諭を泰戴して、ひたすら奮励し、万全の実力を充実して、時節の到来を待つならば、おそらく、永遠にデラロサを護るという重大な責務を果たすことが出来るであろう。


神は平素ひたすら鍛錬につとめ、戦う前に既に戦勝を約束された者に、勝利の栄冠を授けると共に、一勝に満足し、太平に安閑としているチームからは、ただちにその栄冠を取上げてしまうであろう。


さあ第二章へ。次なる代表の選出に期待します 」