山口氏、藤原氏が2年連続の受賞

 2011年シーズン、自転車競技界で突出した活躍を見せたのが山口(会長)だ。
大会7ポールトゥーウィンをとげた今年、山口氏はデラロサのプレーヤー・オブ・ザ・イヤー
(年間最優秀選手賞)をはじめとする各賞を総なめにし、デラロサランキング不動のNo.1に
君臨する存在となり、二年前までの戦国時代に終止符を打った。

 アマチュア時代からその実力は高く評価されてきた山口氏だが、2年前までは国際大会の大舞台には
めっぽう強いが、通常の地方大会では優勝争いの最中伸び悩むシーンが多く、4番手に甘んじる現実に直面していた。


「果たして自分はデラロサNo.1プレーヤーになれるのだろうか?」


 そんな疑問を抱きながら、盟友の岡本氏(ST)に帝王学を乞うた時期もある。
そのとき岡本氏は「時期はいつになるか誰にもわからない。でも信じて努力すれば必ず報われる日が来る。
会長は絶対No.1になれる」と励ましたのだという。


 まだデラロサランキング1位を経験していなかった2年前のオフシーズン、山口氏はストロークの精度を
上げるため、体と腕の一体感を意識したストロークのマイナー改造に努めた。また地方大会用の練習にも
時間を裂き、メンタル面では「自転車を楽しみながら目の前のレースに集中する」ことをテーマに邁進した。
その結果、2011年は国際規格での初戦から鈴鹿ツインの2011最終戦まで、富士、幸田、鈴鹿、伊那、など8連勝を
達成、一気にNo.1に上り詰めた。


2012年、向かうところ敵なしの山口氏がどんな進化を見せてくれるのか?
来年の彼の目標は“2011年の自分超え”だ


*ベストオナリスト賞
2011年度は該当者なく2010年度イヤーの藤原氏が継続して受賞。