代表に痛烈ヤジ「しっかり練習しろ!」

 「菰野フリー走行第1日」(15日、菰野周辺)

松永代表(25)=デラロサ=はフリー走行でタイムを伸ばせず、自主トレ第1日目は菰野イオンタウン間往復のみにて終了した。鈴鹿IC一軍出場権を目指す今季自主トレは結果を残せなかった。


最終コーナーの走行を終え、デラロサパルクフェルメに向かっていた代表に、ギャラリー席から日本語で痛烈なヤジが飛んだ。「この野郎、もっと、しっかり練習しろよ!!」。代表のファンが会場を埋め尽くす伊那ではありえない光景。周囲に緊張感が走ったが、本人は顔色一つ変えることなく、黙って背中で受け止めた。


極寒の川島で迎えた今季自主トレは、悔しい結果に終わった。初日走行時間1時間と出遅れると、そのまま終戦。「ストロークのミスで、つまらないエネルギーを消費してしまった。あれがなければもっとロングランで回れていたのに」と悔やんでも後の祭りだ。


しかし、持ち前のポジティブ思考で、すぐに気持ちを切り替えた。「走行時間一時間といっても、(国際規格で)通用するラップは増えてきているし、いいコースマネジメントもできていた。ロスがあと1つ、2つ少なければもっと走れていた。どうしようもないというランではない」と、前向きな言葉を続けた。


デラロサランク5位以内に与えられる鈴鹿IC出場権獲得を目指し、岡山大会を皮切りに通年出場する予定だが、いきなり自主トレでつまずき、現在デラロサランク7位も再び“圏外”へはじき出される可能性が高まった。


「まだ始まったばかりなので、今の練習を続けて、さらにいい状態で次のレースを迎えたい」。初戦は岡山6耐。川島から直接、岡山英田に移動する。鈴鹿IC出場へ近づき、そして、この日受けた厳しいヤジを見返すためにも次こそ周囲も納得させる結果を残す決意だ。