デラロサ上越遠征は厳しい戦いも価値ある4位。岡本氏が語る“デラロサらしさ”と躍進生んだプッシング

上位チームを封じた驚異のプッシング


シーズンを終えた後で、最も価値のある4位として振り返られるのかもしれない。


2014年10月26日、デラロサツアー第5戦、デラロサ上越遠征を迎える。レース開始前には、暫定的にではあったが、デラロサは選手不足の不安を抱えていた。また胃腸炎での欠場の可能性が報じられていた、代表も結局のところ先発での出場となった。

 
レースを通してデラロサは、高い集中を持った慎重な姿勢でレースに臨んだ。少しアグレッシブなところもあったが、それは勝利への執念とも言い換えることが出来たかもしれない。
レース後に富田氏が「上手くプッシングがハマっていた部分があった」と振り返るように、デラロサは、他チームの得意とする人海戦術を中心とした速攻を封じることに成功する。他チームは単調とも言えるピットインを強いられた。レース中盤には、富田氏を中心としたロングランを繰り出す。


岡本氏が「このチームの良さでもある後半の追いこみ、超速ロングラン戦法がハマっていた部分もたくさんあった」と振り返ったように、上位に食い込んだ時の速攻にデラロサらしさが垣間見えた。


結果的に4位となり表彰台を逃したが、山口代表代行が「プッシングをやった結果が上位進出に繋がった」と言うように、他チームを相手に一貫したデラロサのスタイルが導いた価値ある4位だった。


レース後に富田氏はさらなるラップタイムへの意欲や、周囲とのより良いコンビネーションの構築など、幾つか課題を上げたが、そういった課題をこの先追求していく上でも、重要な4位だったと言えるだろう。