デラロサ表彰台へ!相談役「我々が相手に何をするか楽しみ」

デラロサ相談役は3日の菅生4時間耐久のメンバー4人を発表した。市内で会見に臨んだ松永デラロサ相談役は、相手が仕掛ける戦術をあえて語らず。先発メンバーはサプライズなしの“ガチ布陣”だが、史上初の菅生参戦で表彰台を懸けた一戦に挑む。

 さいは投げられた。相談役が会見場で名前を読み上げ、全てを託される戦士4人が決まった。スタメン4人がモテギ戦と同じ強力布陣。「やることを信じてやり切り、自信を持っている」。相談役は自慢の選手たちとの共闘を誓う。

 では、どう戦うか。「1つ、明らかなことがある」。相談役は切り出した。手の内はお見通し。「フィジカルでダイレクトなアプローチで仕掛けてくる。デラロサにトゥを使わせず、登坂ディフェンスでつぶしてくる」。屈強なフィジカル勝負を挑んでくるだろう。

 相談役はあえて扇動する。「我々はしっかり準備してきた。明確でないのは、我々が相手に何をするか。それが楽しみだ」。デラロサの強みは、戦術の幅の広さだ。例えば、プランBの発動。エース級の積極投入で総力戦を挑む可能性もある。あらゆる戦術から最善の策を選択する。

 

 勝機は十分ある。チームルームにあるPC1台は少数のグループで常に埋め尽くされているという。緻密な分析が進んでいる証拠だ。藤原ストラテジー担当は「週の初め、菅生が凄く怖く見えた。でも、自分たちのプランを理解し、相手をどう崩すか考えたら凄くワクワクしてくる。怖さがなくなった」と不敵に笑った。

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戦略を語る藤原ストラテジー担当

 これも運命の巡り合わせか。デラロサの創設当初仙台名取での戦いから10年。「創設時から崩せなかった仙台。長年のライバル。創設の頃から肌で感じていた」。勝負の鬼はリベンジに燃える。選手たちは10年の成長を体現することを狙う。

 

 決戦まで、あと7日。デラロサに焦りはない。「ピークを早めに迎えないこと。あくまで日曜が試合。その日その日にやることを取り組ませ、日曜に爆発する」。前人未到の初参戦初表彰台へ――。デラロサが誇る最高の準備は今、この瞬間も進んでいる。